絶景探しのクルマ旅・サロベツ原野、宗谷、摩周湖、釧路湿原

見逃せない絶景スポット巡り
自称絶景ハンターとして、北海道各地を広範囲に渡り、クルマで移動しながら撮影の旅をしてまいりました。絶景にマトを絞り、実際の旅の体験を踏まえて、現地に行ってみたい方への旅のアドバイスを含めながらご紹介したいと思います。
さあ、非日常感を求めて北海道へ行こう!
目次
果てしない地平線 サロベツ原野
日本でもこの北海道の一部だけにしか眺めることができない地平線。それが見られるサロベツ原野は、大きな池や沼が点在し、水量豊かな大湿原となっています。広大な大平原に囲まれた光景は、日常にはない風景です。
広大な大自然なので、クルマで移動しながら各地の展望台から眺めると良いでしょう。さらに木道も歩いて、可憐な花々も多く見ることができるサロベツ原生花園などでの自然観察がオススメです。
しかし、木道は場所により、かなり距離が長いので、自分の体力、時間と相談して行動してください。また板が濡れていると滑るので注意が必要です。
日本最北端の宗谷丘陵と白い道
最果ての地、日本最北端の宗谷岬には宗谷丘陵があります。高原のような大草原が果てしなく広がり、野生のエゾジカもいて、日本ではないような光景です。この心地よい大草原の風景を眺めながら、ゆっくりクルマを走らせていると、「白い道」と書かれた道案内の看板が目に留まりました。案内のとおりに行くと、夕暮れ時ではありましたが、クッキリと真っ白な道に遭遇。思わず「ホントに真っ白だ」と声が出てしまいました。
この「白い道」の正体を調べてみると、ホタテ貝を砕いたものを敷き詰めた道であることが判りました。広々とした大草原につづく白い道は、緑に映える粋なアクセントラインになっています。
宗谷丘陵はかなり広く、アップダウンもあるので、クルマやバイクで走ることがオススメです。しかし、白い道など一部分だけ散歩気分で歩いたり、自転車で走るのも良いでしょう。
白い道は狭いので、クルマのスピードの出し過ぎは厳禁です。前方に対向車を発見したら、早めに道の広いところで止まって、譲り合いをしましょう。
「日本最北端の地」の碑の前で、記念撮影だけをして帰って行く観光客が圧倒的に多いのですが、この白い道のある宗谷丘陵を見逃すのは、もったいないと思います。
野生動物との遭遇 キツネのカワイさはヤバすぎ
宗谷岬から南を目指して、夜にオホーツク海沿いの道道238号線をしばらくクルマで走っていました。道路状態も良く、信号機も少なく、交通量も少ないので、スムーズに走ることができるはずなのですが、エゾジカやキタキツネが多く現れたので、安心して走ることができません。
道路上にエゾジカの群れがタムロして、道路を封鎖していたこともありました。道路の脇には、キタキツネが歩いている姿をよく見かけます。子連れのキタキツネもいて、「こんなところを歩いていたら危ないのになぁ~」と思いながら運転していました。
運転中疲れたので、道路の脇の小さな駐車場のようなところに、クルマを駐めて休もうとした時、森の中からキタキツネが、待ってましたとでも言ったような感じで、ひょっこり現れて、私のクルマの前に座り込んだのです。
そしてクリっとした円らな瞳で、運転席にいる私の目をジーーッと見つめているのです。野生動物にここまで長く見つめられるのも珍しい体験だなと思いつつ、少し照れくさい感じもありました。「食べ物を少し分けてください」と意思表示しているのは良く分かっていました。野生動物とは思えない愛くるしいかわいさに、エサを与えそうになってしまうのですが、ここはガマンです。写真を撮ろうとしてカメラを用意しようとしていたら、キツネは誰かが捨てたレジ袋を発見し、そちらに行ってしまいました。
たぶん以前に誰かが、ここにクルマを駐めた時に、このキツネにエサを与えたのでしょう。その体験からクルマに反応して出てくるようになったのだと思います。このキツネのように人間からエサをもらうことを日常繰り返せば、キツネ本来の野生の営みができなくなるばかりか、交通事故に遇う可能性も高くなってしまいます。
エキノコックス症感染の問題もありますが、野生動物保護のためにも野生動物には、絶対にエサを与えないようにしましょう! またゴミやペットボトルの投げ捨ても絶対にダメです。これらを目当てに野生動物が道路沿いにやって来て、交通事故に巻き込まれることになるのです。これは日本全国どこでも同じことです。
北海道は道が良いので、スピードを出してしまいがちですが、エゾジカの飛び出しにより交通事故を起こしたら、お互いケガをして、クルマは大破し、走行不能となってしまいます。スピードの出し過ぎは要注意です。
その後、知床半島に行って知床五湖を散策する予定でしたが、ヒグマの出没情報が入り断念しました。本来は野生動物の生息地ですから仕方ありません。
余談ですが、ウトロから知床半島を横断し、羅臼に行ったのですが、国外となってる国後島が直ぐ目の前にあって、「泳いでも行けるかな?」と思うくらいの近さだったのが驚きでした。地図上でも確かに近いのですが、実際に見ると思った以上に近く感じます。
エメラルドブルーの泉 神秘的な神の子池
クルマで摩周湖より北に向かって、摩周湖斜里線1115線を北上し、「神の子池」の標識を左折。ここから未舗装の道となります。標識を見逃さないように「神の子池」をカーナビにセットしておくことが肝要です。
森の中をしばらく走ると、神の子池の駐車場に到着。池は歩いて直ぐ近くにありました。神の子池は、エメラルドブルーに輝き、驚異的な透明度の小さな泉です。おそらく日本一の透明度ではないかと思います。
泉の中に横たわる倒木、それに魚のオショロコマが泳いでいる姿がクッキリと見えます。静かな森の中にひっそりとたたずむ青い泉は、白樺など辺りの風景を鏡のように水面に映し、まさに神の子の池であるかのような神秘的な雰囲気を漂わせていました。ここも北海道に来たら見逃したくない絶景スポットです。
道道150号線を東に向かって、開陽台を目指します。北海道は広大な風景の中を、真っ直ぐ空に向かって走るような道路がたくさんあるので、開放的な気分をたっぷり味わいながらドライブすることができます。
開陽台は、地平線を眺めることができる展望台です。地球規模の広々とした風景を満喫できました。
青く煌めく摩周湖
この日の摩周湖は青い空を映して、より青く煌めいていました。霧の摩周湖のイメージはまったくなく、森の緑と湖の青さには、眩しささえ感じられました。
タンチョウ鶴が飛来する釧路大湿原
摩周湖より道道391号線を南下し、釧路湿原へ向かって、釧路湿原の周辺をドライブしていると、タンチョウ鶴を発見。慌ててカメラを用意して、なんとか撮ることができました。
釧路湿原の展望台へ到着後、自然遊歩道を歩いて展望台へと向かいます。夏の自然遊歩道は、蚊がいるので虫除けスプレーを塗ってから歩くことをオススメします。森の中をしばらく歩いていると、広大な湿原を一望できる展望台へ着きました。そこは果てしなくつづく緑豊かな大平原です。人間が足を踏み入れる前の大自然の風景がここにあるのだと感じました。
まとめ 北海道は絶景の宝庫!旅は最高!
2018年の夏のあいだ22日間、広大な北海道をワゴン車で走り、車内泊をしながら、絶景ハンターとして旅をして来ました。
北海道は、グルメや温泉など楽しめるスポットもたくさんありますが、とにかく広大な大自然がもたらす絶景に魅力があります。北海道は、絶景の宝庫です。美しく青く煌めくオーシャンビュー、パッチワークのような田園風景、大平原が果てしなくつづく地平線、峡谷や山岳パノラマの雄大な景色など、変化に富んだ絶景を堪能して、非日常感をたっぷり満喫できました。
私も初めての北海道旅行だったので、ご紹介した場所は、皆に良く知られた絶景スポットばかりになったのかもしれません。しかし、私のように初めて北海道をクルマで旅をする方の参考になればと思い、3回に分けてブログにしたのです。このブログ以外の地域については、右サイドの「最近の投稿欄」のブログを参照にしてください。(スマホは最下部にあります。また北海道以外の地域もあります)
しかし、これらのブログには、交通機関、道案内、宿泊、食事、温泉、イベント、道の駅などの詳細記事はありません。敢えて書かなかったのです。
旅行には、パッケージ旅行やバスツァーなどもありますが、旅は自分または自分達で計画するところから始まるものだと思います。旅の計画は、ワクワクして楽しいものです。自分または自分たちが求め、楽しめるプランを考えられたら気持ちが高揚してくるはずです。
私の場合は、写真撮影が趣味でしたので、絶景を巡る旅となりましたが、実はこれに加えて、グルメや温泉なども楽しんでいます。
広大な北海道を移動するには、ある程度の地理の把握は重要ですが、やはりカーナビ付きのクルマでのドライブがオススメです。北海道は道路が良く整備され、都会を除き交通量も少ないので、快適なドライブができます。
ただし町や村がそれぞれ離れているのでレストランや食堂、コンビニ、ガソリンスタンドが見当たらないことがあります。食事のプランとと共に、ガソリンスタンドを発見したら、クルマの燃料を早めに入れておくことが重要です。また野生動物の飛び出しなどもあるので、安全のためスピードは控えめにしましょう。
私はクルマの旅でしたので、基本的にトイレのある「道の駅」の駐車場で車内泊し、洗濯などの必要に応じ、旅行会社サイトの当日限定プランを利用し、安いホテルや宿に泊まっていました。また北海道は日帰り温泉が至る所にあるので、旅のプランに入れておくと良いでしょう。
夕方、道の駅に来ると、このような旅をする人達のクルマがたくさん集まってきます。クルマのナンバーを見ると全国各地から来ていることが分かります。キャンピングカーからセダン、軽自動車まで、遠方より多くの人がカーフェリーなどで来ているのです。
カーフェリーではなく、レンタカー利用のため、飛行機+宿泊+レンタカーの組み合わせのセットで経費と時間節約の旅をする人もいます。レンタカーのみですと料金が高くなりますので、レンタカーを利用する場合、航空会社や旅行会社のサイトを参考にプランを考えると良いと思います。
旅は最高です! 絶景はまだ日本にも世界にもたくさんあります。また今後も素晴らしい絶景をご紹介したいと思います。
北海道の他の地域は、以下のサイトにブログを投稿してあります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
またブログで会いましょう。